〜よみがえれ諏訪湖〜
第23回諏訪湖クリーン祭




 本年も盛況の内に開催されました諏訪湖クリーン祭。恒例となった筏コンテストもレースをメインとして開催、リサイクルマーケット他各種イベントも好評でした。皆さんのはつらつとした姿を見ながら、クリーン祭の様子を振り返ってみましょう。

 まずは朝の清掃からスタートします。艇庫と博物館それぞれに集まった皆さんが、30分かけてみずべ公園までゴミを拾って歩きます。

 そしてやっと公園に到着。さぁ、ラジオ体操をしましょう。ゴミを拾うために屈めた腰をしっかり伸ばします。では、開会式をはじめます。会長の挨拶、祝辞、大会宣言とは淡々と流れ、閉会のことばでフィニッシュ。これでいよいよ本当の祭がスタートします。さぁ、クリーンパンを食べて路上のイベントに行きましょう。
 各種イベントは午前7時30分からスタート。まずは筏レースに行ってみましょう。昨年からコンテストに加えてレースを開始しましたが、今年はレースの方をメインにしています。会場に集まった全ての人に興奮が伝わるよう、実況中継もつきました。さすが本職のアナウンスは華麗です。朝の湖岸に華やぎを与えてくれました。

さて、レースの方ですが、本年は残念ながら申し込みが少なく、出艇数は8艇でした。しかしながら、珍プレー好プレーの連続で参加者に興奮と笑いを提供してくれました。コンテスト部門は2年連続で下諏訪南小学校の頭上に輝き、レース部門はスピード重視かつ昨年出艇の筏と見分けがつかない程の簡易生成が功を奏した商工会議所青年部がさらっていきました。この他にも六甲おろしと共に現れ、六甲おろしと共に去っていったゴミ虎軍団をはじめ、バラエティーに富んだメンバーが、湖岸で眺める我々を大いに沸かせてくれました。そして筏の周りを警護し、安全に気を遣ってくれた監視艇にも活躍の場が与えられ、水上競技の醍醐味をまざまざと見せつけてくれました。来年は出艇数を増やして、もっと楽しいイベントにしたいですね。

 では他のイベントにも目を向けてみましょう。こちらも去年からスタートしたリサイクルマーケット。昨年も盛況でしたが、相変わらずの人気でした。家庭で不要となってタンスの肥やしになっていた衣類が再び日の目を浴び、売上金で清掃用具を買い、みんなで湖岸清掃。なかなか筋の通ったイベントと言えるのではないでしょうか。祭前の打合せではかなり物議を醸しておりましたが、反省を活かし、良いアイデアを出しながら進化させてもらいたいものです。
 リサイクルマーケットの隣ではボンボン釣りをやっています。夏の定番メニューと言えるボンボン。相変わらず子供たちに大人気です。向こう側を見ると、こちらもクリーン祭の定番、リンゴジュースとわたあめの無料配布。これも子供たちは大喜びですね。

 石けんコーナーは消費者の会と生活クラブ生協が主体となったブースです。ぼかしや石けんの無料配布には多くの人が集まり、シャボン玉では子供たちが喜んで飛ばしている姿がみられました。こういった素朴な風景、なかなか見られなくなりましたね。結構微笑ましかったです。この他にも各種実験が行われていて、立ち寄った皆さんは石けんの良さをはじめ、多くのことを学んでいったのではないでしょうか。

 では環境コーナーをのぞいてみましょう。図書館の環境コーナー等が展示してありますが、中でも目を引くのは県水産試験場から借りてきたブラックバス関係の展示です。巨大なホルマリン漬け、胃の中から出てきたものなど、あまり見られないものもあり、興味深いのです。生きたブラックバスが水槽で泳いでいるのを見た子供たちが、“魚だ!スゲェ!”と言いながら見ている姿が印象的でしたが、ブラックバスとフナの違いはまだわからなかったようです。
 今回は昨年の浄化ポスター入選作品を街角ギャラリー風に展示してみましたが、ご感想はいかがだったでしょうか?企画した側としては実に気になるところです。

 さて、午前9時。筏レースも終わり、ほとんどのイベントもラストスパートの体制に入りました。あちこちとまわって疲れた方は、9時30分から予定されている表彰式及び閉会式までの間、ジャズの調べで癒されてみましょう。当のメンバー達は「半日時間がずれてんじゃないの?朝っぱらからジャズなんかやって大丈夫?」と心配していましたが、穏やかなアコースティックの調べは、朝早くであっても耳に触らず、むしろすがすがしいほどの感覚でした。また来年も来てもらいたいと思いました。

 さて、いよいよ祭もクライマックスです。筏レース・コンテストでそれぞれ入賞された皆さん。おめでとうございます。これまで苦労して筏を作成した甲斐がありましたね。また来年も出場してください。
 午前10時になりました。通行止めも解除になりました。路上もきれいに片づきました。また来年もこの場所で皆さんにお会いしたいものです。
 かつての美しい諏訪湖を取り戻すため、湖浄連の活動はこれからも続きます。クリーン祭もそんな想いを胸に続けられていくことでしょう。皆さん、お互いに頑張って美しい郷土を未来に残しましょう。



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