諏訪湖と私たちの生活

 私たちはいろいろな形で自然と関わって生活しています。しかし、自然を常に感じてはいません。時折、季節感として、風として、薫りとして感じさせていただいてい ます。最近は、時折の感じにおいても、おかしいなと思うことがしばしばです。私たちは生きていくことの義務と思い、生活を良くしようと、便利にしようと努力をしてきました。その事がこんなことになろうとは…。  

 諏訪湖に私たちがしてきたことは、まさに現代人の生き方そのもので、知らず知ら ずにダメージを与えてきた結果です。私たちの生き方の一例があります。十数年ほど 前から、フロンガスのオゾン層破壊の話が南極の基地から伝えられ、その事により大きな破壊係数を持つフロンガスがモントリオールの国際会議により1995年に全廃さ れ、ほっとしていたところに、同じ地域環境問題のCO2(二酸化炭素)による温暖化問題が大きな課題となっていきました。これはフロンガスのオゾン層破壊のときと違って、私たちの社会生活に大きな影響を及ぼすことが予測される問題でした。それは、昔フロンガスを開発したとき、今まで使っていたアンモニアなどの毒性ガスに比べ、無害で安定したガスとして、人に害を及ぼさないと広く使われるようになりました。実はそうでなかった訳でやめることにしましたが、特定フロンを全廃されてからは、代替フロンの開発やアンモニアに戻すことにより、社会生活や仕事が特定フロンを廃止することにより、掘り起こされてきました。  
 ところが、最近話題のCO2地球温暖化問題は違います。私たちの社会生活を制限しなくてはいけません。温暖化を起こす原因のほとんどが、私たちの今の生活から、 生きていることから発生しています。京都の地球温暖化防止国際会議において、1990年レベルの5%だとか15%だとか、いろいろな話が出ましたが、排出していることには変わりがありません。産業革命以来の成長発展を目指す現代人の考え方、生き方に警鐘を投げかけているのかもしれません。  
 私たちの諏訪湖も、まさに同じようなことを人によって受けてきました。私たちは英知を結集して守っていかなくてはいけない象徴がここにあり、それが諏訪湖です。
湖浄連 総合研究部会  萩田 均

地道に続けている諏訪湖浄化活動




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