諏訪湖魚類パネル

スジエビ:
最も一般的な淡水エビで、体がほぼ透明で腹部に7本の横縞がある。

ニゴイ:Hemibarbus barbus
初夏の頃になると本流から支流へ、また湖から各河川へと産卵のために進入してくる。
ウグイ:Triborodon hakonensis
川の浅瀬でウグイの産卵が見られるようになると、春がやってきたという実感が湧 く。普段体色も美しくない魚が、こんなに艶やかになるかと思われる位美しい婚姻色に染まり大群をなす。
カジカ:Cottus pollux
全国的に分布。大きめの石の下に産卵し、雄はふ化まで守る。大卵型と小卵型がある。写真は、雌。

マルタニシ:
水枯れに強く水分が切れても生きられる。雑食性で雌雄異体。雄は触角を使って、雌に精子を送り受精させる。 雌は体内受精し、育児嚢(ふくろ)で仔貝になるまで育てる。
ギンブナ:Carassius iangsdorfii
「小鮒釣りしかの川」の童謡に登場するフナはこの写真のサイズか?
ウキゴリ:Chaenogobius urotaenia
ウキゴリ淡水型と呼ばれていた種類。第1背ビレの後端に大きな黒色斑がある。体側 に6〜7個の角型をした暗色斑がある。
ヒガイ:Sarcocheilichthys variegatus
明治天皇にちなんで鰉の字が当てられた。ビワヒガイとカワヒガイに大別される。イ シガイ、カラスガイ、マルドブ貝などに産みつける。
モツゴ:Pseudorasbora parva
上向きの小さな口なので餌取りがうまく、釣人には迷惑がられる。産卵期の雄には追星も出る。産卵期は春〜初夏。
カマツカ:Pseudogobio esocinus
腹側が扁平な底生魚であまり中層を泳ぎ回ることはない。砂礫底の石の間や砂中に潜り込んで目だけ出して休んでいることもある。
。産卵期は春〜初夏。
ナマズ:
ナマズといえば地震を連想するが、ナマズを水槽で飼っていると数時間前から地電流の変化を敏捷に察知して暴れ出すから、下手な地震針よりも役に立つ。ウナギより美味。
トウヨシノボリ:Rhinogobius brunneus
雄は産卵期に入ると体側に青色と朱色の小斑点ができるが、産卵時点では黒色に近 い。腹部は雄、雌とも青から黄淡色。
■外来魚
オオクチバス:Micropterus salmoides
(サンフィッシュ科)
北米原産。日本にはじめてもちこまれたのは1925年で、神奈川県の芦ノ湖へ移植されました。諏訪湖で2000年から爆発的に増えており、2003年11月時点で30万匹を超えました(2000年1万匹)。胃の内容物から、エビを中心にした小魚(トンコ、クチボソ)、ウチワヤンマのヤゴまで補食が確認されています。目から下ろした線より唇のはしがはみ出します。
オオクチバス(稚魚):Micropterus salmoides(サンフィッシュ科)
北米原産。日本にはじめてもちこまれたのは1925年で、神奈川県の芦ノ湖へ移植されました。諏訪湖では2000年から爆発的に増えています。これは2003年5月の一斉駆除の際に捕獲された稚魚で、孵化まもなくの状態です。
ブルーギル:Lepomis macrochirus
(サンフィッシュ科)
北米原産。1960年にはじめて日本に持ち込まれました。諏訪湖では1976年に確認されています。2000年に251尾が捕獲されて以来、増加傾向にあります。バスは魚を食べますが、ブルーギルは、卵も食べることから他の魚種に影響が大きい可能性があります。
タイリクバラタナゴ:Rhodeus ocellatus
名前の通り、婚姻色の雄は美しいバラ色の体色に染まる。 雌の産卵管は産卵が近づくにつれて伸長してくるが、体長の1〜22倍もの長さになる。 飼育しやすい種類なので、水槽で飼育して観察するのに適しているが、ゲリラ放流は自粛しなくてはならない。

撮影 フォトウィング
撮影協力 長野県水産試験場諏訪支場
1999.11.16





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