諏訪湖環境街づくり懇談会

 下諏訪町諏訪湖浄化推進連絡協議会が20周年を迎えられることに敬意を表します。 諏訪環境まちづくり懇談会も後進ながら諏訪地域の住み良いまちづくりと諏訪湖浄化に向けて活動しておりますが、下諏訪町の湖浄連の長い、地道な活動は常に私どもの模範の一つとしているところです。今後も共に諏訪地域での環境保全に、諏訪湖の浄化に取り組んでいきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。  
 10周年の際には私個人として、信州大学理学部付属 臨湖実験所長として御挨拶させていただきました。その後もう10年も経過したかと今更ながら年月の経つのの早さに驚かされます。その間に諏訪湖がどのように変わったのかは諏訪湖清掃に励んでこられた皆様が一番良く知っておられることと思います。 見た目にはそれほど水質に変化がないように見ておられる方もあるかと思いますが、 科学的な数値ではこの10年間の変化は予想以上のものがあります。  
 平成11年の8月初旬の諏訪湖は例年には見られないアオコの少ない湖面が広がっていたのを目にされたかと思います。原因は直前の気象条件によるものですが、その気象条件を敏感に反応するほどにまで諏訪湖の水質が回復してきたことを示す証拠でも あります。これも皆様の地道な活動が実を結びつつあることを物語っています。  
 また、10年前には諏訪湖湖畔の再生が今後の課題の一つと考え、皆さんと一緒に提案しておきました。その提案が現実になったのもこの数年の間です。今回、湖畔の修 復は上諏訪側から始まり、歩きやすい湖畔が実現し、多くの人達が快適に歩けるようになりました。今年下諏訪側の修復が進展する計画と聞いています。このことも皆様 の普段の活動があって始めて実現したことであり、諏訪湖清掃の地道な努力と諏訪湖 再生への熱意がもたらしたものと思っています。  
 今後もさらに諏訪湖浄化、諏訪湖再生への熱意を持って、諏訪地域のシンボルとし て誇れる諏訪湖となるように活動を継続されることを期待しております。私ども諏訪 環境まちづくり懇談会も共に手を携えて諏訪湖再生への活動を続けていく所存ですの でよろしくお願いいたします。

【事務局から】
10周年=臨湖実験所長のお立場での御寄稿を再掲させていただきました。
いつも元気づけていただける文をお寄せいただきありがとうございます。
新しい10年をまた御一緒にお願いいたします。

《10周年》=信州大学理学部付属臨湖実験所長として  

 10周年の諏訪湖浄化のための活動、ご苦労様でした。また、これからも諏訪湖の再生を目指してますます活発に活動を継続されることを期待しています。  
 新聞紙上では、地球規模の環境問題が多くと取上げられ、その対策には地域全体の連携が必要であるとされています。確かに、地球の環境には人間の将来の生活に不安 を感じさせるような変化が起っています。大気中の炭酸ガスの増加、 オゾホール、温暖化等が代表的な現象として挙げられていますが、それらの原因は全て人間が作りだしたものであります。これらの不安を取除いて、将来の地球人の生活 をより安全に、かつ快適なものにするためには、確かに、国境を越えた地球規模での取組が必要でしょう。  
 しかし、人間を取巻く環境改善の問題は、それぞれの地域の環境の保全があってこそ達成することができるもので、地道な地域での環境保全への取組がもっとも大切な ことでもあります。皆さんが取組んでおられる諏訪湖の浄化は、その意味でも私たちの生活環境の保全にとって大変大切なことです。  
 諏訪湖沿岸の景観の修復を含めて、近い将来、世界に自慢できる諏訪湖が再生されるよう皆さんと一緒に考え、実行していきたいと期待しております。

会長 沖野 外輝夫




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