地球温暖化が示すもの

1 地 球 温 暖 化 が 示 す も の
    下諏訪町衛生自治会連合会
    会長 大池 健治

 私が子供のころの冬は、今よりも寒かったような気がします。諏訪湖でのスケート、裏庭のかまくらなど。ライフスタイルの変化のせいか、それとも「やっぱり地球は暖かくなっているのかなあ。」
 下諏訪町では幸い深刻な自然災害は起こっていませんが、中国の揚子江流域での大洪水、アメリカでのハリケーンの猛威等は記憶に新しく、「何かが起こり始めているのでは」と不安を感じさせるものでした。これらの自然現象が二酸化炭素を主原因とする地球温暖化の前触れなのか、それとも一過性の異常気象なのか、断言することができないのが実状です。
 ただ、私たち人類が産業革命以来、化石燃料の大量消費(ある意味では自然克服)により経済を発展させ多くを生産・消費し、さらにごみとして廃棄するシステムを創り上げたことは否めません。「こんな事がいつまでも続くはずがない」ということもどこかで気付き始めていたのかもしれません。
 環境問題の多くは、その影響が顕在化するまでに長い時間がかかります。大気中に一度放たれ植物に吸収されず空気中に残存した二酸化炭素は、五十年から百年以上も浮遊してビニールハウス現象を形成し、生態系の破壊による食糧不足や伝染病の流行、砂漠化などをもたらします。また、環境ホルモンやダイオキシンは、少しずつ体内に蓄積され、本人も然ることながらこれから誕生する生命に影響が出ると言われています。
 自らが加害者であり被害者である私たちは、深刻な影響が出る前に今こそ地球からの信号に耳を傾け、ごみという代名詞で扱われてきた資源の分別・焼却ごみの減量活動など、この下諏訪でできる小さな一歩から始めていきたいと考えます。かけがえのない自然を子孫に残すためにも・・・。
(「生涯学習しもすわ」 第314号再掲)

2 「泳 げ る 諏 訪 湖」 へ の 第 一 歩
  下諏訪町諏訪湖浄化推進連絡協議会
  顧問 小口 正志

 私は昨年の今ごろ、一日に内の十六時間を諏訪湖で過ごしていました。午前中はボートの大会。午後は息子とはや捕り。夜は娘も交えての川えび捕り。スポーツに、子供たちとの触れ合いに、そして食卓に。諏訪湖は数限りない恩恵を与えてくれています。そして八月。直前の気象条件が起因なのか、アオコの発生が極端に少ない湖面を目にしました。恐らく諏訪湖にとって、「夏は緑の厚化粧」と決めていた時代から、わずかな気象変化に対応できる回復期へと変貌しつつあるのではないかと考えます。
 昨年二月より、本年一月にかけ「泳げる諏訪湖」の実現を目指し、「本環境保全長期プログラム」の作成のお手伝いをさせていただきました。「長期プロ」の柱は、
1.住民、事業者、行政がパートナーシップを形成し地域全体で取り組む
2.流域の住民、事業者が環境負荷の少ないライフスタイルを確立
3.総合的な水環境保全に向けた地域づくりの三点でありました。つまり、ひとりひとりの力は小さなものでも、みんなで力を合わせて行動し目標を達成しようという理念です。
 毎月行なわれている諏訪湖清掃は正に@に添った活動といえます。そして、ごみを拾う作業はごみを捨てない意識へと確実に連動するはずです。
 今や環境問題は、五十メートルプールに落とされた一滴の目薬といったレベルの物質濃度で語られています。昨日の常識が今日の非常識でもあります。
 町図書館の「環境コーナー」には二百三十冊以上の関連書籍があるそうです。水環境のみならず、高いアンテナと視野を広げて正しい情報を的確にキャッチするのが肝要かと思います。そして、その中から「私にもできる」何かを見つけられれば地球も喜ぶのではないでしょうか。
 早朝の諏訪湖岸。あなたも行ってみてはいかがでしょうか。
(「生涯学習しもすわ」 第314号再掲)
★TOPICS★
【よみがえれ諏訪湖】 第20回記念諏訪湖クリーン祭
手づくり筏コンテスト開催


日時 8月20日(日) 審査開始 午前7時30分
場所 みずべ公園前又は古川先 すわ湖上
 手づくり筏で環境アピールに参加しよう!!
 学級の活動等クラス単位、地域の仲間、友だち……応援を待ってます。



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