平成15年度 アレチウリ除去報告

 ここ数年諏訪湖周辺でもすっかりお馴染みとなってしまい、皆さんにシッカリと認知されておりますアレチウリ。湖浄連でも数年に渡る除去活動を続けておりますが、絶大なる繁殖力、異常なまでの発芽率を誇るこの植物を絶やすことは並大抵なことではありません。
いや、一度入ってしまった以上、絶やすことは不可能だといっても過言ではないでしょう。しかし絶滅させるのは不可能でも、抑制することはできます。在来種を守り、本来あるべく環境を維持していくためにも、我々は地道な努力を続けていくしかないのです。
 上述したように、アレチウリの繁殖力は生半可なものではありません。一部の人間がやった程度ではとても追いつきません。多くの皆さんの力が必要なのです。散歩の途中に見掛けたものを2〜3本抜くだけでも結構です。力を合わせて諏訪湖周の環境を守っていきましょう。

☆諏訪湖の現状
【高浜湖岸 】
 数年に渡る努力が実り、湖岸のアレチウリは確実に減少しています。5月に集中して除去を行いますので、双葉のうちにかなりの数が処分でき、
夏の盛り頃には採りそこなったものや、除去後に発芽したものを処分するだけで済みます。9月の除去時には数回の除去をくぐり抜けたものが大きく成長しており、相当な量になっていましたが、本数は以外と少なく、結実したものも皆処分されましたので、かなりの効果があったものと思います。
 しかし、ここで油断をしてはいけません。アレチウリの種は蒔かれた翌年に必ず発芽するとは限りません。数年の時を経て発芽するものもあります。継続的な除去活動が必要なのです。

【 高浜線路脇 】
 こちらについては数年の努力が一向に感じられないポイントとなっています。湖浄連以外にも10区で数回に渡って除去をしていますが、10月になっても一面がアレチウリに覆われています。

 ここは線路の両サイドが完全にアレチウリに覆われており、沢を通じて諏訪湖に種を運びます。いかに諏訪湖岸の数が減ったとしてもこれでは元の木阿弥です。何か根本的な対策を考えなくてはならないでしょう。
本来ここはJR用地です。電車も通ることから危険も伴います。ぜひJRにも真剣に取り組んでいただき、この土地のアレチウリを何とかしたいものです。
 

 【その他 】
 上記以外にもかなりの箇所でアレチウリが確認されています。
下諏訪町温泉配湯センター裏の個人地、東高木の線路脇、金作木材貯木場裏の線路沿い、十四瀬川河口付近など、この他にも何カ所も確認されています。しかしながら、これは湖浄連だけで何とかできるものではありません。特に個人地には勝手に入るわけにも行かず、手が出せません。
 ご近所にお住まいの皆さんの力を借りて除去していくしかありません。「この顔にピンときたら…」ではありませんが、近くでアレチウリを見掛けた際には、是非抜き取りをお願いします。

【平成15年度除去実績】
1.  5/11 諏訪湖高浜地区 70人参加
2.  5/18 諏訪湖高浜地区・高浜線路斜面 25人参加 3,700本除去 7.4kg
3.  5/25 諏訪湖高浜地区・高浜線路斜面 45人参加 6,250本除去 12.5kg
4.  6/ 8 高浜線路斜面 15人参加 8袋(9L)除去
5.  7/13 高浜線路斜面 15人参加 軽トラック1台分除去
6.  8/16 諏訪湖高浜地区 15人参加
7.  9/ 7 諏訪湖高浜地区・高浜線路斜面 30人参加 パッカー車1台分除去
8. 10/19 高浜線路斜面 20人参加 パッカー車1台分除去  





コーナーTOPへ | HOME