私が小学校に通っていた頃、諏訪湖はとても身近な自然でした。
冬になれば、全面結氷した諏訪湖の上で、毎日と言って良いくらいスケートを楽しんでいました。
滑り疲れると、スケートの刃で欠いた氷を口にほおばりました。その冷たさとおいしさは、今でもはっきりと覚えています。
水のぬるむ頃になると、泳ぎのできなかった私でさえも諏訪湖に入り、足で湖底を探り、大きなカラス貝をバケツ一杯とって家に持ち帰りました。母が「こんなものをとってきてどうするの?」と言って、決して食卓に上らなかったのも懐かしい思い出です。
あれから二十数年経って、諏訪浄化運動に手を染めて20年が経とうとしています。
息の長い運動の中、夏の明け方、湖面に飛び交うトンボを夢見て、冬の氷上で遊ぶ子供たちの歓声を聞けることを願いながら、少しでも昔の諏訪湖に近づけて次代に引き継ぐことができればと、心から願っています。
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諏訪湖でコイ、フナ、ワカサギなどを釣る人々 |
諏訪湖での漕艇 |
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